2014年5月31日 土曜日

茨城県現場完了報告

 こんにちは、椎名です。

先週に引き続き今週も作業を行っていた茨城県現場の完了報告をしたいと思います。

まず週初めに行ったのは植栽地足元の整地作業です。

植栽地足元に盛り上げられた土は1つ1つを山に見立てて整地され、山頂から裾野にかけて尾根を表現する為、自然が織りなすいびつな形を表現するのが特徴的です。



 後日仕上げ作業で敷き詰められた園路用のウッドチップを敷き均らすと、植栽された樹木と薪ストックの作る風景が、より一層山の雰囲気を引き立てていました。

  
 ウッドチップは転厚する事で雑草をコントロールするだけで無く輻射熱を防いだりもしてくれるすぐれものです。
クッション性のある材質にほのかに香る木の匂いに誘われ、思わず園路を歩きたくなるようでした。

 樹木の整地作業が終わると次は駐車場の工事に取り掛かります。

 今回の駐車場の仕上げはマサ土を使用した三和土(たたき)仕上げで、今回はこの土に酸化マグネシウム(海水からの数種の工程を経て作られる天然由来の成分)を混ぜて使用しています。

 
 
 この酸化マグネシウムは水に反応して混ぜた土を硬化させていくのですがその硬化の過程で二酸化炭素を固定するという環境に優しい優れものです。

  
 セメント製品程の初期の強度はありませんが、使用していく過程で増していく強度や年月と共に変化していく三和土の風合いの変化はセメント製品には出せないアジとなって表情を変えていきます。

 
 
 
 
 
 


  完成したばかりの駐車場の三和土です。この三和土も樹木の成長と共に今後どう変化して行くのか楽しみです。

  
  
  駐車場も終わり芝を張ると完成です。

  
  今回使用した野芝は雑木の庭の作る木陰にある程度耐えられるもので、根も深く地中から吸い上げられた水分は蒸散作用によって葉の表面から放出し地表面の温度を冷やす為です。

 

  芝張り後の完成写真です。植栽された樹木が建物側へと木陰を作っていました。

  
 玄関脇にあるテラスは屋根もある為完全な日陰となっていて、樹木によって冷やされて流れてくる風が気持ちよく思わず腰をかけてしまうような空間でした。


投稿者 株式会社高田造園設計事務所