2014年11月15日 土曜日

世田谷区現場状況

 お久しぶりです、椎名です。

11月も半ばになると日が短くなり、高田造園でもなんだか年末の慌ただしさを感じ始めてきました。

これから本格化する手入れ周りの仕事を前に現在、4件の工事を進行しています。

 中でも前回も紹介させていただきました世田谷区のM様邸では11月もメインで施工していて、残す所駐車場の洗い出しと植栽と、完成が近付いてきました。

 
 前回のブログ「感動、大工仕事」でも紹介させて頂きました玄関前はこんな感じに仕上がりました。



正面に見える固定式のガラス戸の他に、もう一枚



引き戸が取りつきました。

これによって普段お客様をお出迎えする時には窓ガラスを通して奥の景色に広がりや期待感を与えてくれます。

写真ではその雰囲気が伝わりきらないのが残念です。


さて、我々高田造園組も負けてはいません。

 駐車場の高低差を解消する為の土留め工事では版築を行いました。



  元々M様邸では表面排水が流れやすく車道部まで雨水が流れ出していました。
その為コンクリート製の完全に水を遮断してしまう土留めよりも、排水性の良い天然素材を使用した版築にする事で土留め事態にも水分を保持しゆっくり排水させるような水脈改善の役割も兼ねています。

 今回の版築では土留めという事もあり少量の白セメントを使用している箇所もあります。デザインの様に層状に見えるのは、セメントやニガリ、石灰の配合を多少変えている為でもあります。

 
  基本的にはセメントを使用していない為版築には雨、風等による浸食を防ぐ為の笠木が必要です。

今回使用している笠木は洗い出しで作成しました。




 安易に規制品を使わなかったのは適した寸法で水落のある材料が無かった為でもあります。

 上部写真の笠木を見て貰うと長方形の物はありません。(一部柱材料覗く)

これは水を切る為に昔から用いられてきた形で単に見た目だけでは無く機能を考慮された形なのです。

  
 自然材料を使って作った製品は時間と共に変化して行きます。

 施工中の短期間の間でも変化していく雰囲気が、今後完成してからもどの様に変わって行くのか楽しみです。


 近々完成の報告をお楽しみください。




 








投稿者 株式会社高田造園設計事務所