椎名

2014年3月10日 月曜日

材料買出し。

 こんにちは、椎名です。

今週は、前々から雨の日に予定された深岩石の買出しに行ってきました。

深岩石とは栃木県で取れる天然石で見た目は大谷石とさほど変わらないのですが、水、温度等による風化の耐久性に優れているという点で大きな違いが有ります。

高田造園で使用しているのはこの深岩石で、現在進行中の茨城県の現場でも土留めや園路の敷石、ベンチの足等に使用しています。

深岩石による土留め


深岩石の採掘場所は栃木県鹿沼市、と遠い場所なので今回は2tダンプと3tクレーン車の2台板材を満載で100石。

板材の規格は決まっており横幅30cm×高さ90cm×厚み10cmの物を購入。

他にも棒状の物だったりタイルの規格品等が有りました。

行きは良いのですが帰りは石材を積み重量が重くなる為、それなりの養生道具を準備し朝は5:50に出発。

石切場にようやく到着したのは9:00でした。

石切場に来たのは初めてだったのでそのスケール感に圧巻でした。
手前に積み重なっているのは石を切り崩したままの企画外のものだったり、これから加工して製品化する物等が山積みです。

規格品にならない材料でもこんな物を見せていただきました。

規格外の砕材を利用して石材加工したもので、石のみと石頭という道具を用いて、手仕上げで作っているため深岩石本来の柔らかさがでていました。


深岩石の加工時に出た粉を釉薬として利用した器
こちらも深岩石の特徴が残っていて思わず手に取って使ってみたくなるようなものでした。


材料の性質を知りその特徴を活かした物を作る。自然素材を扱う我々の仕事も素材の表情を読んで使えと良く言われます。

樹木はもちろんの事、木材、石、土までもが材料になる。そのような自然素材についてまたの機会紹介して行きたいと思います。

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