椎名

2016年6月13日 月曜日

鎌倉アルプス

 ブログをお楽しみの皆さんこんにちは、いよいよ関東でも先週の日曜日に梅雨入りした様で、晴れ間は続きますがじめじめした天気が過ごしづらい季節になってしまいました。
しばらく出張続きだったのでいまいち実感はわきませんでしたが今日は久々に朝からまとまった雨が降っていて、梅雨入りしたのをようやく実感する事ができました。
この季節油断しがちなのですが以外にも熱中症になりやすい季節なので皆さんもこまめな水分補給、塩分補給等体調管理にはお気をつけください。

さてこの時期見ごろを迎えるのがアジサイ、最近花が咲いているのをよく見かける様になり街中等でも多く見かける機会もあるのですが、出張も落ち着きせっかくの休みだったので久々に鎌倉に訪れてみました。
鎌倉には以前正月明けのブログでも紹介させて貰いましたが仕事でも良く行くので、たまに落ち着いた時に立ち寄ってみたくなる場所になり、又も鎌倉の内容になってしまいました。

前回は鎌倉山の大仏ハイキングコースを散策したのですが今回は鎌倉アルプスと呼ばれている天園ハイキングコースというのに挑戦してみました。

天園ハイキングコースは北鎌倉から徒歩10分位の建長寺もしくは明月院からスタートするのですが流石にこの時期に明月院は人気が高く、入場行列ができていた為建長寺からスタートする事にしました。



建長寺は関東最大規模の法堂を誇る神奈川県指定重要文化財で講堂(お経を講義する所)にあたる建物が有ります。
仏法を講義する場の法堂には天井に水墨画の龍や法人等を描きそれが法の雨を降らすと考えられて、特にここで拝観できる水墨画の雲竜図は京都にある建仁寺の双龍図の作者小泉敦作画伯によるもので、5本爪の雲竜図を拝観する事ができます。
中国から伝わる過程で3本爪と決められていた日本では、5本爪が見られるのは建仁寺、天龍寺、建長寺と貴重な雲竜図をここ建長寺では拝観する事ができます。



さて建長寺を過ぎるといよいよ鎌倉アルプスの麓に到着です。
到着と同時にしばらく急な階段がつづきますが切り通しの湿った岩盤に岩たばこが自生していて紫色の花がちょうど満開で普段お目にかからない植物を楽しむ事ができました。
ちなみにタバコという名前が付いていますがタバコに葉っぱが似ているのが名前の由来でイワタバコは若葉を食用として利用する事ができ胃もたれ、食欲不振、消化促進等、腎機能が低下しやすいこの時期から夏にかけて有りがたい薬効を持った植物なのです。



しばらく続く階段を登りきると又も起伏のある尾根を登り降りする事になります。



ハイキングコースという事ですが中にはロープを敷設している所もあり中々のコースでしたが時々自生している植物や小動物の声等が森林浴をさらに楽しいものへと変えてくれました。


ヤマユリ


ホタルブクロ


ヤブニッケイ

等の植物等が梅雨のじめじめした季節でも森の中で静かに咲いています。

途中花等に目を奪われながらも中々険しい道を登り下りして約4キロの道のり



ようやく辿りついたのは今回の終着点、瑞泉寺庭園です。





 瑞泉寺庭園は禅の庭を創造した事で有名になった夢想国師の作庭によるものです。


夢想国師は自然を愛好し行く先々で庭園を作っており、瑞泉寺以外でも有名な庭園として天龍寺、西芳寺等が特に代表作で主に鎌倉末から室町時代初期に活躍した人物です。
夢想国師は大自然の景勝地で臨済宗の僧侶として修行し富士山の見える眺望の良い所や渓流、滝等の水の景座禅の場としての洞窟等、ここ鎌倉の瑞泉寺でもその特徴が表れています。



中は非公開の為写真はうまく取れませんでしたが池の西側には2つの橋を渡り18曲がりに園路をたどると山頂に到達するとそこでまた大きな庭と出会います。鶴岡から鎌倉周囲の山並みが重なり遠くには箱根の山がかすみ、右手に霊峰富士が大きく裾を広げる足元には相模湾が自然の池をなした大借景庭園なのです。
現在はこの橋を渡った頂上へはいけませんが、岩盤を彫刻的手法によって庭園となした岩庭とも呼べるこの庭園は書院庭園の先駆けあり、鎌倉に残る唯一の庭園なのです。
天園ハイキングコースでは、山の合間から富士山や相模湖鎌倉の街並みが眺望できるところがあります。




鎌倉に訪れた際は夢想国師の創造した世界を探しにきてみてはいかがでしょうか。














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