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2014年5月 3日 土曜日

常総市現場着工

 こんにちは椎名です。

先週また新しく茨城県常総市で現場が着工しました。

現場付近には、畑や田んぼ等が広がっており通勤の道すがら見える田んぼには水が張られ、鏡のように景色を映し出す光景にしばし目を釘付けにされていました。

 
着工初日は植栽からです。

この時期の落葉樹は新葉からの養分の吸収と蒸散によって消費する水分を根から大量に吸い上げる必要が有り、植物の移植(根の切断)は難しい時期となります。

 
その為、樹木の休眠期である冬の間に、あらかじめ根を切り戻しておいた植物を中心に根を崩さないように掘り取り、運搬されます。

後の植え付けまでの工程はいつもどおり、植栽後の樹木の根元にたっぷりと水を与える事でこの時期の樹木の根の活着を促します。




北側薪棚の脇に植栽された、コナラ、モミジ、アカシデ等、先ずは高木樹種の植栽から始まり、続いて玄関前の石積みの工事です。

今回は面積みという積み方で正面を見える方向に向けて積み上げていく方法です。

この場合の正面とは、面が平らな面の事をいい自然石を用いた正面の見極めや石材選びは熟練を要します。




今回の石積みはちょっとした段差の工程差を埋める為の土留めなのでそんなに高い土留めでは無いのですが、絶対に崩れてはいけません。

ここで言う崩れないとは10年20年という単位では無く100年、もしくはそれ以上持つような強度で崩れない物を作るという事です。

この石積みにはセメントを一切使わずに石の噛ませだけで積んでいます。

セメントは風化によって耐久性が落ちる上に地震などの衝撃に強く有りませんが石同士で噛ませた場合は振動によって更に噛ませの強度が強くなるそうで、城積み等にも用いられています。

 石の間に噛ませ石を突き込みます。

この後植栽をして地覆植栽が入る事でまた石積みの雰囲気が変わっていきます。

植栽は次回木柵が終わってからの紹介となりますが、また随時現場からの報告をしていきたいと思います。








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