庭ができるまで
「古材再生の庭造り Part 1」 (千葉県茂原市 C氏邸 平成21年1月〜8月施工)
文責:河又(平成21年3月入社)
千葉県のほぼ中央に位置し、街道筋として古くから交通・商業の要衝として栄えた茂原市。街の中心部から少し車で走ると、自然豊かな山林が広がっています。こちらのお家の周りにも、そうしたのどかな風景が広がっていました。
施主さまは、何代にも渡り茂原の地に住まい、様々な形で地域に貢献されてきました。そうしたこともあり、周囲を屋敷林に囲まれたお家には、たくさんの石材と樹木、そして時代がついた倉庫が残されていました。今回、前面道路の拡張工事を機に、お孫さんたちに受け継げるような庭園を造りたいというご要望をいただき、本工事がスタートしました。
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(1)既存の樹木や石材を移し、更地にした状態。これからどんな庭ができるのでしょうか。 |
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(2)敷地内には時代を感じさせる倉庫があります。背後にそびえ立つケヤキの大木と共に、私たちの工事を見守っているようです。 |
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(3)倉庫の内部です。建物は古式の合掌造りで、半間ごとに柱を立てた重厚な造りです。棟木には長さ七間のマツを用い、柱は釿(ちょうな)で荒仕上げしてありました。築100年近く経っていると思われます。 |
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(4)玄関前に連子格子の袖垣をしつらえました。地元・千葉県産のスギ(主に心材)を使用し、無塗装で自然の風合いを引き出します。 |
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(5)袖垣を格子状にすることで、庭に奥行きと広がりを与えます。心材は通称「赤身」と呼ばれ、耐久性に優れ防虫・防腐性にも富んでいます。 |
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(6)奥の掃き出し窓下にスギ製のウッドデッキを設けました。表面は素朴な風合いの柿渋で塗装しました。ここから木洩れ日注ぐ石張りテラスに下りて行くのです。 |
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(7)玄関前の蹲踞は自然浸透枡とし、内部には水琴窟を仕掛けます。どんな音色を聞かせてくれるでしょうか。 |
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(8)水琴窟の内部。敷地の片隅にあった素焼きの陶器を瓶とし、周りを瓦の破片などで囲み、透水シートで覆いました。瓶の中に滴る水音を楽しみます。 |
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(9)ウッドデッキの前には大谷石と川石を使用した石張りテラスが広がります。この庭で使われる石材は、すべてお家にあったものを再利用しています。眠っていた石たちの生命を呼び起こします。 |
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(10)水平と水勾配を取りながら、慎重な作業が続きます。自然素材は味わい深い半面、形が一定でないため、状況に応じて加工します。 |
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(11)奥のテラスから玄関前にかけて、御影石と川石を配した「行の延段」でつなぎます。御影石は国産で、長いものは4m近くありました。国産の御影石でここまで長大なものは貴重です。良材を使わせてもらえる事に感謝しながら作業は続きます。 |
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(12)玄関前からのスロープを石畳と洗い出しで仕上げます。更地に白線を引き、床掘り→丁張り→砕石→ベースと作業は進みます。 |
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(13)ベースができあがったら石材を配置していきます。昔の御影石は厚みがあり、とても重いため、クレーン車で慎重に据えて行きます。 |
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(14)テラスと同様に水平と水勾配に気を配りながら、バランス良い配置を模索していきます。 |

























