![]() ![]() ![]() |
|||||
| HOME | 事務所案内 | 庭造りのご案内 | 手入れのご案内 | 庭園紀行 | お問い合わせ |
| |
|||||
営業エリア 千葉県を中心に関東一円 ※日本全国・世界中どこでも承ります。まずはお気軽にご相談ください。 |
||||||||||||||||
「庭」2006年3月号 〜作庭者の十字路より 文・写真 高田宏臣
学生時代、修行時代を通して何度も登った八ヶ岳。 造園との出会い私が造園の仕事に初めて携わったのは、二十三歳の冬沖縄でのことでした。
休学して私が最初に目をつけた仕事は林業でした。理由は単純明快でした。毎日山に行ける、自然の中で体を動かし、汗を流す仕事、そして山を守り、日本の木の文化に貢献できる、そう思った私は迷うことなく、東京都西多摩郡桧原村の林業家の下に飛び込み、住み込みで山仕事の手伝いをさせていただきました。そして半年間の林業修行を切り上げた後、昼夜のアルバイトで少々のお金をためて、今度は貨物船に乗り込み、沖縄に向かいました。背中の荷物には作業着とパスポート、それに鉈と鋸がありました。 自分の天職が見つかるまでそのままアジアに渡り、旅を続けるつもりでいたのです。しかし、その必要はありませんでした。沖縄で既に所持金が底をつき、そこでたまたま知り合って親しくなった方が若い造園職人、早速頼み込んで仕事を手伝わせていただきました。このことが私にとっての大きな転機となりました。 造園のことは何も知らなかった私にとって、初めての作庭作業は毎日が感動の連続でした。何もなかった敷地、それが見る見るうちに景色が整い、美しい庭となってゆく様、そして引渡しの際、美しい庭に喜ぶお施主の満面の笑顔は、多感な時期の私の心身を魅了し尽くし、人生を決定づけるのに十分な出来事だったのです。 金綱重治氏との出会い沖縄での造園見習いの時代は、今思い出しても楽しく懐かしく、この仕事を知った幸福感から、将来への希望に満ち溢れていたように思います。一日の仕事を終えた後、事務所でビールを飲みながら造園談義が始まります。みんなの顔は生き生きと輝き、それはそれは新鮮で楽しい時間でした。社長をはじめ、ベテラン職人の中には全国で作庭行脚していた方もいて、新入りの私は、彼らの酒の肴がわりに、いろいろな経験談や、自慢の武勇伝を聞くことが出来ました。
ある日私は思いつきで、「コナラやクヌギなどの雑木は庭に使わないのですか。」と聞いてみました。 それを聞いた職人の一人が、「金綱さんという人に会ってみないか。」と言い、金綱氏の庭や考え方を私にお話くださ いました。この時私は初めて「茶庭」「雑木の庭」という言葉を聞いたのです。 茶庭についてはピンときませんでしたが、私が好きな雑木を使って庭を作っている人がいると聞いただけで、私は強く興味を抱きました。この仕事で生きようという決意を秘め、喜び勇んで沖縄から帰ると早速、私は金綱重治氏を訪ねました。 理想の庭造りを探して私の師匠、金綱重治氏との出会いを振り返るとき、人の縁というものの不思議さを、私はいつも感じます。それというのも金綱氏は、私が林業見習い時代に住んでいた桧原村の隣町に住まれていたのです。それなのに私は沖縄で初めてその存在を知ったのです。 誰もがそうであるように、師匠なくして今の自分はいないのです。沖縄であの時私が「雑木を使って庭を作りたい」と言わなければ、この出会いはなかったでしょう。自分の心の素直な思いを信じて、まっすぐに求め続けることの大切さを、今更ながら改めて感じます。 金綱造園での厳しい修行中にも私は、時間を作っては山に登り、また全国の名園を巡りました。当時は一年間に二十回以上の山行をこなし、明け方に山から帰り、そのまま仕事に行くことも珍しくありませんでした。その頃の旅はいつも電車、時間のあるときは鈍行電車でどこまでも行きます。車窓からの風景を見ながら、自分が作りたい庭に対する空想は果てしなく広がりました。例えば、美しい山麓の田園地帯を通る時、その風景に中に一本 の大木を植えてみたい、そう思うのです。景色になる場所に思いっきり枝を広げる大木、そしてその下で農作業の人が竹篭を下ろして弁当を食べるのです。赤ん坊の背負い籠や木陰で遊ぶ子供の姿が似合うような、そんな仕事、仕事にならないけれどやりたいと思った、それが本当の造園ではないかと、漠然と空想に浸った日々が今でも懐かしく思い出されます。
自分のやりたい造園は何だろう、そんなことばかり考えていた私は、金綱氏との出会いから三年余で金綱造園を去り、その後は二年間ほど、数件の造園会社を渡り歩きました。またこの間も国内外の町並みや庭園、自然風景をさまよい、思索にふける日々は続きました。 |
||||||||||||||||
| | HOME | 事務所案内 | 庭造りのご案内 | 手入れのご案内 | 庭園紀行 | お問い合わせ | 紹介リンク集 | | ||||||||||||||||
| 株式会社 高田造園設計事務所 〒265-0051 千葉県千葉市若葉区中野町2171-2 TEL 043-228-5773 /FAX 043-309-7203 |
||||||||||||||||