千葉県の造園 自然素材を生かした庭造り。造園設計施工・庭造りから庭園の管理まで一貫して行います。

高田造園設計事務所株式会社 高田造園設計TEL:043-228-5773
FAX:043-309-7203
E-mail:info@takadazouen.com
造園施工
営業エリア
千葉県を中心に関東一円

※日本全国・世界中どこでも承ります。まずはお気軽にご相談ください。

庭園紀行

他のカテゴリーの最新記事
メニューページへ戻る
「京都の庭園 歴史の旅」(平成17年1月撮影分)
■奈良時代の庭 平城京左京三条二坊宮跡 (平成17年1月撮影)
この庭園は昭和50年の発掘調査により、 発見、整備されました。今から1300年前平城京時代の庭園がほぼ完全な形で残っている大変貴重な庭園で、昭和53年には国の特別史跡に指定されました。
極めて複雑に屈曲した曲水の流れの様子からは、万葉集に詠まれた時代において、ここで曲水の宴を催していたであろうと、当時の優美な文化が偲ばれました。
また、流れの屈曲に応じて設けられた州浜や岬の岩島の造形は、現存する日本最古の作庭秘伝書、作庭記(平安後期)に書かれた技法そのものを忠実に伝えております。
 
鎌倉時代の庭 鹿苑寺の舟遊式池泉庭 (平成17年1月撮影)
鹿苑寺の池泉庭は以前にも紹介しましたが、今回は金閣舎利殿北側から見た、池泉護岸造形を紹介します。
手前に入亀島、奥は西出島が見えます。池泉庭の護岸石組みは横石を主体にしながらも立石や岩島を巧みに配し、おとなしいながらも変化と動きに富む、大変洗練された護岸造形美を構成しております。
 
■鎌倉時代の庭 鹿苑寺の龍門瀑 (平成17年1月撮影)
鎌倉時代に入ると禅宗様式の影響を受けて、庭園における造形も大きな変化を遂げていきます。龍門瀑と呼ばれる滝石組の形式も、この時代に生まれたと考えられます。
龍門瀑と禅僧との関連は諸説様々で定かではありませんが、鯉が急流を上ると龍になるという登龍門伝説をモチーフにしていることは疑う余地はないと考えます。水落ち下の力強い石は鯉魚石と呼ばれ、龍門瀑を特徴つける石の一つです。この鯉魚石はとても力強く、まさに鯉が飛び上がった瞬間を想像させます。鹿苑寺の龍門瀑はその造形美、力強さともに私の見てきた中では、今のところ、鯉魚石の力強さなどは特に群を抜いたもののように感じます。この龍門瀑は昭和に入り発見発掘され、重森三玲氏によって復元整備されました。
 
■室町時代の庭 慈照寺銀閣の池泉庭 (平成17年1月撮影)
禅宗の影響が建築にも庭にも浸透したこの時代、池泉庭の様式も平安朝寝殿造り庭園に端を発する舟遊式池泉から、禅的修業のための回遊式池泉に移行しました。岩島などの護岸石組みの造形はそれまでの表現技法を踏襲している観はありますが、低く架けられた石橋の造形に新たな時代的特徴が見られます。護岸石組み造形は鹿苑寺に劣らず、非常に洗練された美を醸し出しております。
なお、銀閣の庭で有名な向月台や銀沙灘は室町時代にはなく、江戸時代後期頃に作られたと推測されています。池泉の底に溜まった砂を汲み出した際、その砂を使って造形されたものが向月台であり、銀沙灘であるようです。
 
■桃山時代の庭 二条城二の丸庭園 (平成17年1月撮影)
池泉庭の作庭は桃山後期の慶長期、その後寛永3年の行幸御殿建立に伴い一部改修が加えられました。入り組んだ力強い護岸を構成する池泉には蓬莱島、鶴島、亀島を配した上、多数の岩島が変化あふれる景を生み出しています。三尊石組の連続手法や立石を多用して石の力強い線を非常に強調した石組は桃山時代石組造形の特徴の一つと考えられます。また、仙人の住むと言われる神聖な蓬莱島に橋を架けるということも、この時代以前にはなかったようです。
戦乱の世、明日の命も知らぬ時代だからこそ、後世の作庭に大きな影響を及ぼし続ける、インパクトの強い石組造形が生み出されたと思い馳せられます。なお、桃山様式の池泉庭として秀逸で代表的なものには、この二条城二の丸庭園と醍醐寺三宝院が挙げられます。醍醐寺三宝院の庭園も大変素晴らしく、ご紹介したいのですが、撮影禁止という事情に配慮し、写真の掲載はここでは控えました。
 
■桂離宮庭園の足元造形1 御輿寄せ前 (平成17年1月撮影)
江戸時代初期に造営された桂離宮、その建築は細部にわたって非常に洗練されており、まさに日本建築美の最高峰と言えるでしょ う。庭の構成美、造形美においても同様、ここまで高められるものかと思えるほどの洗練された美意識が凝縮されております。
飛び石や敷石一つ一つが素材から構成まで吟味されつくし、緊張感あふれる美が表現されています。この敷石は中門から御輿寄せへと続く真の敷石で、周囲の飛び石と共に格式高いながらも清潔感あふれる足元を構成しております。
 
■桂離宮庭園の足元造形2 (平成17年1月撮影)
桂離宮の飛び石造形として、古書院前の造形はあまりにも有名です。しかしこの庭園の足元造形の素晴らしさは、そういった部分的な造形美だけでなく全てにおいて、素材の扱い方や生かし方、全体構成上の美や雰囲気を含め、作庭者の非常に高い美意識に、震えるほどの感動を覚えます。
この写真は松琴亭東側面、茶室・侘の囲、にじり口前の配石です。手前の弓形のシャープな石が沓脱石、奥のやや高めに据えられた石は刀掛け石です。松琴亭や笑意軒など、園亭周辺の配石は一般的な作庭者の常識をはるかに超越し、現在もなお新鮮さを失うことなく、最高レベルの扱い方や構成美を、強烈に伝えています。
「芸術に制約なし」と言いますが、自分の今の力量をはるかに超えた美に接し、それを感じるとき、感動とともに作庭における自分自身の、囚われた意識が解き放たれてゆくような心境を味わうことが出来ます。

△ページトップヘ
メニューページへ戻る
| HOME | 事務所案内 | 庭造りのご案内 | 手入れのご案内 | 庭園紀行 | お問い合わせ | 紹介リンク集 |
 
株式会社 高田造園設計事務所
〒265-0051 千葉県千葉市若葉区中野町2171-2
TEL 043-228-5773 /FAX 043-309-7203