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造園施工例――3

和の庭、茶の庭



「和の庭」という言葉からイメージするもの、それを大切に伝えたくて、この言葉を使っていきたいと思います。

「庭に和も洋もない」とは、庭を語る人たちの口からよく聞く話ですが、そんなことはどうでもいい。庭を通して木々や人と接する中で、「和」というアイデンティティの中にある、温かさ、優しさ、美しさを、大切に伝えていきたいと思います。


 



>> 以下の画像はクリックで拡大表示します。


千葉県佐倉市A氏邸] 築40年の入母屋民家を解体し、
その解体材料を用いて離れ屋と庭を作りました。

写真左の家屋が再生した離れ屋です。



左奥に、再生古民家の離れ、右の建屋は車庫です。
これらの構造材料にはすべて、解体した古材を用いて作りました。
漆喰塀の瓦も古材再利用です。

江戸時代からの武家屋敷の街、佐倉市の歴史の名残を受け継ぐ外観を構成しました。

 



書院も床の間も天井板もすべて再生してつくります。モノの命を活かしきり、大切に使いきるのです。


広縁を介して通して外の世界を心地よく隔て、穏やかに取り込みます。
外と中との中間領域の存在が、住まいに落ち着きをもたらします。
 



植栽直後の離れ屋の佇まい。


この家に昔からあった手水鉢も、縁先に収めて景色をまとめます。



自然石の表情を楽しみながら、歩く楽しみ。
小川を渡り、離れの玄関前へと伝います。



[
神奈川県鎌倉市S氏邸]  蹲(つくばい)周辺の景



[
埼玉県越谷市K氏邸]  坪庭。栗材の縁台と水鉢周辺の景。(植栽直後)



東京都大田区H氏邸] 玄関脇の坪庭。



玄関ポーチから見返りの景。



水鉢周辺の伝いの表情。



[
千葉市若葉区旧ホスピスの茶亭] 石畳アプローチの奥、木々のトンネルの向こうに佇む茶亭の景。


年月と共に緑が深まり、木漏れ日の中の東屋の佇まいは落ち着きを増していきます。



茶庭からの見返りの景。



[
神奈川県湯河原温泉宿の庭] 玄関ロビーから(竣工直後)



食事処より(竣工直後)