竹内

2014年6月18日 水曜日

手入れ行脚

少し早めの梅雨入りの中、今年も手入れの時期となりました
(お待ちいただいています皆様申し訳ありません...)

この時期は、施工中お世話になりましたお施主様、子供たち、庭の木々にに会える楽しみな日々でもあります
みなさん元気かなぁ、大きくなっているかなぁ...などと施工中の出来事も思い出しつつ、東西南北、木のあるところ高田造園のトラックは走ります


手入れはただ木が茂ったから剪定するのではなく、成長してゆく木々、庭を見ながら、その年その年で目的も手の入れ方も変えてゆくのが常です
「剪定が目的」ではなく、『木々が健全に生育できるように、住まわれる方が心地良く生活できるように環境を整えていくこと』こそが目的で、問題がなければ何もせずに点検だけで終わることもよくあります

(キョトンとされるお施主様もいますが、木々と会話しながら手を入れていくので、「幹が乾燥しちゃうからまだ切らないで」「今年はまだいいよね」(木との会話)、なんてこともよくあるんですね)

植栽後1年目の手入れは、落葉高木の葉っぱは小さく、環境の変化による枯れ木、枯れ枝も出てきます
木陰もまだまだ小さいので、日の当たる部分には日なたの雑草が生えてきます
上空に高木の枝葉が伸び、林床に木陰が広がり、環境が整うまでの、この1年目、2年目は樹木にとっても、住まわれる方にとっても踏ん張りどころなのです


3年目にもなると、主木であるコナラ、ヤマモミジ、ヤマボウシ...など落葉高木が根を張り、枝葉がしっかりと上空を覆います
林床には木陰が広がり、ひんやりと清涼で気持ちの良い空気、風がそよそよ流れます
中低木・下草、生き物にとっても心地良く健康で元気になれる環境となります



(柏市のお庭です。施工後3年目に入り木陰が広がります
風がスーと抜け、とても心地良いです。
お客様とのお話も弾み、ついつい時間を忘れてしまいます)


ここまでになると、手入れの仕方も1段階変わってきます
広がった木陰のおかげで、除草がとても楽になりますが、風通し、林床に入る光のコントロールのため高木の枝葉を幹元から大きく抜いていくのです
茂った高木の枝葉を抜くことで、庭に風と光が適度に入り、病害虫の大発生を防ぎ、日光を必要とする樹木も健全に生育できる環境を作ることが出来るのです

また、この時期あたりからそれぞれの木々の空間の奪い合いが始まります
人の生活空間にまで伸びる枝も手入れの時に整理して、人と木とが健康に住み分けられる空間を作ります
このため、「わぁ!住宅の中に森が!」と外から見たら思われるかもしれませんが、中に入るとそこには木漏れ日あふれる涼やかな広々とした空間が広がるのです




施工後8年のお庭です、外から見ると住宅地の小さな森...
中に入ると冷やりと気持ち良い空気(手入れ後の写真です)
木に包まれながら、空間を維持すること、もちろん建物に当たる枝や越境した枝葉切りますが、緑で潤いある雰囲気は維持されます。
私たちの手入れだけでなく、住まわれるお施主様の木々への愛情が深いからこそ、年月が経っても問題なく、木も人も健康になる環境になったのだなと感じます。


造園を初めて今年7年目に入りましたが、日々、木が教えてくれることは今も、これからもたくさんあることでしょう
木を通じてお会いできました皆様との、温かな繋がりを改めて感じる手入れ行脚です








投稿者 竹内