雑木の庭の管理――3
風通しの確保
健康で機能的で心地よい住まいをつくるためには、外空間の通風をよくすることが大切です。
通風の悪い庭では、空気によどみが生じます。空気のよどみはヤブカや特定の病虫害の大量発生を引き起こします。また、通風がよければ、夏の日中、日蔭と日なたの温度差によって空気に対流が生じ、蒸し暑さも大きく緩和されます。
何よりも、空気のよどみは庭を不健康にするばかりでなく、人にとってもそれは大変不快に感じられることでしょう。風通しのよい庭とするには、もちろん庭の作り方も大切ですが、手入れによって風の通り道をふさぐ枝葉をはずしたり、透かしたりして、足元の低い位置にも空気のよどみが生じないように管理します。