松下

2017年6月21日 水曜日

昨年施工の庭空間の今年の現状。

今年は空梅雨かと思っていた矢先、
スコールのような強烈のような雨にも見舞われた今日この頃,,
皆様はどうお過ごしでしょうか。

高田造園設計事務所では、この時期は春の手入れにお伺いしながら
住空間作りにも一軒一軒丁寧に心を込めてお伺いしております。

そんな最近の事務所の現状をご報告したいと思います。



少し前にはなりますが、こちらは都内で昨年竣工しましたI様邸の
今年の様子です。

私は施工時はおりませんでしたので初めて伺いましたが、
植栽の様子や空間の雰囲気や居心地はとてもよく、
順調に庭が育っているような様子でした。



今回は特段お庭の手入れでお伺いしたというわけではなく、
庭の現状確認と、建築資料研究社から刊行されております庭誌の取材で
写真撮影等が行われるということで、
今回は親方に同行させていただきました。

そこは都内武蔵野の住宅街の中でありながら、
中に入るとそんなことを忘れてしまうような空間でした。







こちらは庭の中に設けられた庭の落ち葉を貯めておくストックヤードです。

庭の中ではこちらも周りに木々に溶け込んで景をなしています。



こちらは奥のウッドデッキテラスへと続く、石の園路と木々のトンネルです。
水を打たれた石が気持ちよさそうに木々に馴染んでいます。



木々に囲まれて午後の昼下がりの読書とうたた寝が
とても気持ちよさそうなテラスです。

樹木の下部、植栽マウンドの下草の間からは後から生えてきた草が
目を吹き始めていました。



高田造園では、この私たちが雑草と捉えてしまいがちな草も手入れでは
無闇やたらに抜いたりはしません。

背丈がある程度育って大きくなってきたものは鎌で庭の感じを読み取りながら
刈り取ります。

地際から刈るのではなく、その場に応じた刈高で残してやることで、
草を敵対するのではなく、あくまで庭の構成物の一員として扱います。

適度な高さで何度か刈って管理してやることで、
地下表土付近で細根を生やさせ、地上部の発育も穏やかにしていき、
次第にその草が落ち着く高さでおさめていきます。

草が後から生えてくるというのも、庭や住空間が育っていく過程であって、
そこで人間が草とともに付き合っていくことが大切なのだという考え方は、
高田造園にお世話になってから身に付いた感覚です。

庭の中でも小さな虫や野生の草、木々、目視で確認することのできない微生物が
共存しているのであり、
私たち人間もその一部としてそれらの生き物と向き合っていくべきなのだと
親方のもとで造園をやっていると気づかされます。

そう言った意味では今までの自分の造園や自然との向き合い方が
大きく変わってきています。

そういう感覚が少しずつではありますが、身に染みこんできているのは、
今後自分が造園に従事していく上では必ず役に立っていく感覚であると感じていますので、
日々仕事の中で自分の自然に対する感性を高めていき、
その場の情報を感性で読み取れる造園人になれるよう、
精進してまいりたいと思います。




投稿者 株式会社高田造園設計事務所

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