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2019年11月18日 月曜日

ごあいさつ

高田造園のブログをご覧のみなさま、はじめまして。新入社員の山本と申します。
入社二ヶ月足らずではありますが、これから時よりブログを書かせていただくことになりました。どうぞよろしくお願いいたします。

まずはかんたんに私が高田造園に入社した理由を書かせてください。
私はこれまで建築の分野にいました。その中で植栽の大切さ、素晴らしさを実感することがとても多くあり、自分でも計画できるようになりたいという想いが強くなってきました。。
と、いうのと、そもそも建築と庭というものは、同時に、同等に考えてはじめて良いものになるのではないか。と考えました。
そこで、独学ではなくしっかり造園を学びたいと色々調べている時に高田造園を知りました。
高田造園の庭はイキイキとした植物の魅力にあふれていること、そしてそれは見た目だけではなく土の中の環境から考えているということに感銘を受けてここで学びたいと思い入社をしました。
さらに、里山の再生や環境の改善の活動にもとても興味があり、自分もそういった活動のほんの少しの力になれたら、と思っています。

そんなわけで入社いたしましたので、少しだけ最近の現場の様子を。
私がはじめて入らせてもらった鎌倉のお宅です。



このような縦穴、横溝を要所に施すというのは高田造園ではお馴染みの光景ですが、一般的な造園では見られないやり方です。



また、ふつうゴミになりうる、こんな枝や葉っぱも高田造園においては立派な資材です。
まだ入社してほどない私でも最近では剪定で出た枝や葉っぱが大事に思えてきています。通勤途中やプライベートでも、枝葉が山積みにされているのを見かけると、あれ捨てるのかなぁと考えてしまうほどです。それほどに自然のものを循環させることの大切さに目がいくようになりました。


植栽後の様子

実際は、私の撮った写真では伝わり切らない魅力に溢れています。

これからこんな感じで普段の仕事で感じたことなどお伝え出来たらと思います。
また、工事で入らせていただくこともあるかと思いますのでその際はよろしくお願いいたします。

紅葉もそこそこに、急に冬の足音が聞こえてきました。皆様お体にお気を付けてお過ごしください。では。

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2019年10月 1日 火曜日

木々が護ってくれるもの

いつもスタッフブログをご覧いただいている皆様、お世話になっております。
高田造園の石井です。

皆様もすでにご存じのことと思いますが、先日、千葉県における観測史上最強風速の台風15号が甚大な被害を残しました。



台風が過ぎた翌日に会社に向かっても、いたる道路が電柱や建築物の倒壊、倒木などで交通機関は麻痺し、町は惨憺たる有様でした。
千葉市に構える弊社の資材置き場やダーチャフィールドなども倒木や数日の停電がありましたが、特に千葉南部では被害が甚大で、二週間以上の停電や断水、一万件以上の住居の屋根飛びや破損、ハウスの倒壊など・・農林業の損害は、東日本大震災を超えたと指摘されています。
現在ではほとんどの地域で停電や断水が解消されたようですが、未だ多くの地域で復旧活動が続いています。

中でも特に植木屋という職業柄か、倒木の悲惨さにどうしても目が行ってしまいます。
人工林のスギ林などが軒並み幹折れし、電線に引っかかっていたり道路を塞いでいたりという光景は、信じ難い光景でした。

いまだに、電線に引っかかったままの樹木が処理されていない道路も多々あります。





そのような状態が続いていますが・・高田造園のスタッフとして、強く訴えさせて頂きたいことがあります。


それは、「健全な木々が町に在ることがいかに重要であるか」ということです。



今回の台風における多くの倒木によって、住居や交通網に接する木々の安全性や千葉の人工林の問題点が様々なところで唱えられています。
確かに倒木によって多くの被害が出たことは事実であり、それによって苦しい思いをされた方々には大変恐縮な表現に聞こえてしまうかもしれませんが、これを一概に「木は危険だ」とし、生活圏から樹木を排除する風潮や論説が上がらないか、非常に心配しています。

木々は、目には見えないところで、確実に私たちの生活を穏やかなもの、健やかなものにしてくれています。

倒れている樹木が私達のライフラインを寸断している衝撃があまりにも大きくて、粘り強く根を張り続けた木々には一見目が行きませんが、それらの木がなければ、あの暴風は少しも緩和されず、より多くの住宅被害が出ていたであろうことが容易に想像できます。

もちろん、木が穏やかにしてくれるものは風だけではありません。

その樹冠は木陰を作り、蒸散を行うことによって、夏を涼めてくれます。

都心の激しいビル風やヒートアイランド現象を思い返していただければと思います。いかに建築物のみで構成された環境が、外空間の微気候を心地よくないものにしているでしょう。
まだ残暑が続いていますが、太陽照り付ける街では気づけば街路樹の木陰を求めて歩きますよね。

また、これこそ目には見えませんが、木の根っこは本当に偉大です。

樹木の根茎は、土壌、そしてその中にいる菌を捕まえて成長することで、その大地を強く安定させてゆきます。
地上部が折れたり切られても、樹木によっては最萌芽し、土地を支える根茎はそのままに、環境が再生されていきます。
そして、その樹木が枯れてしまっても、朽ちてゆく過程で、土の中に豊かな微生物環境、通気性が生まれ、次世代の樹木が成長するための最高のゆりかごになります。
これらの働きは、どれほど科学が発達しても、木の根によってしかできないものでしょう。

なればこそ、先人たちは、山を守り、家の周囲や通行路沿いに木を植えたものです。
ですが、それではただ木を増やせばいいかということではありません。
単一な地形や樹種のみによる効率最優先の植林では、今回の台風で多く倒木した人工林のような、強風や病気に弱い不健康な森になってしまいます。

その環境にあった地形を築き、樹種、根の多様性を見て植樹法を工夫することで、様々な生物環境も生まれ、健全な森林を育むことができます。
そのような森林は、膨大な雨水によっても、表土を流亡させることなくその土地で吸収して水を浄化し、清廉な水を河に還します。
健全かつ多様な生物環境を持つ森林が減少してゆけば、河川の洪水や土砂崩れなどの災害は増加する一方でしょう。

その土地に根差した持続性の高い暮らしというものは、その言葉通り、木々との共生なくしてはあり得ないのです。

この台風を機に、木を暮らしから益々遠ざけるのではなく、そこに暮らす人々も木々もお互いが健やかに暮らせるような住環境づくりが重視されてほしいと、強く強く願います。




弊社高田造園及びNPO法人地球守では、台風直後から支援物資の配達や伐採、屋根の応急補修の復興活動を行っています。

NPO法人地球守に復興活動支援活動費や物資を寄付してくださった方々
遠方からご協力頂いた造園の同志の方々
現地で快くご案内してくれたボランティアの方々
現状にご理解頂き造園工事をお待ち頂いているお客様

この場で私からもお礼を言わせていただければと思います。
皆様のお陰で私達も復興支援活動をすることができています。

私たちはこれからも継続的に復興を支援する活動を行っていきたいと思っています。
直接的な復興作業ももちろんですが、長期的な目線で、これから未来のためによりよい復興がなされるよう、
日本の自然環境と人々の暮らしを繋げてきた先人の智慧を発信してゆくような活動も、弊社の重要な役割かと思っています。



皆様の日々が健やかでありますように願って、今回の投稿を終わらせていただきます。








(文中に写真を挟めませんでしたので以下に最近の写真を一部添付します)


苗から育てた会社の木立はこの台風でもびくともせず。
私が入社から4年半で、大きさは三倍ほどになりました。


台風通過から6日後、富浦にて屋根応急補修のボランティアへ。


遠方にもかかわらず、高所作業用ゴンドラ、ブルーシートなどを用意してボランティアに協力してくださった、
福島の創苑代表の新さん、埼玉は中央園芸代表の押田さん。本当にありがとうございました。



富浦で活動から五日後、館山での補修へ。
屋根の上から見渡すとブルーシートのかかっていない屋根が珍しいくらいです。


そんな中、湾岸の方位に屋敷林を残しているこの平屋の古屋は、屋根の損害は見られませんでした。
わずかなスペースでも、この木々がどれだけの風を和らげてくれたのでしょうか。


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2019年7月29日 月曜日

梅雨寒から一転猛暑の今日この頃。



関東では例年よりも一週間以上梅雨明けが遅れ、
梅雨明け宣言前にすでに夏の暑さで汗が吹き出る気候の中。

皆様はどうお過ごしでしょうか。

先日までの仙台出張明けの代休を利用ししばらくご無沙汰しておりました
ブログを執筆しております。



こちらは仙台のお施主様宅で、まず行いました敷地際の
通気浸透を改善する作業の後です。

現場は小高い丘陵地の住宅地に建っており、
海側を見ると一望できるような好立地にあります。

ですがその擁壁を施工する際には、
下地に再生砕石で締固められているため、
表層の雨水が浸透しにくい状況です。

まず家周りに植栽を施す前にその擁壁際を溝掘りし、
点々と縦穴を穿っていき、有機物を絡ませ処理を施した後に
土を埋め戻していきました。

こうすることで土地の水や空気が擁壁際で滞ることなく、
擁壁際で下に浸透していき、枝葉が分解していく過程で
土中に菌糸を誘導し、擁壁際に植えた樹木の細根や菌根と
リンクするときネットワークで覆われ、
土地の微生物環境とともに、樹木がより良く成長していきます。

今は苗木レベルの樹木たちも根だけでなく、
土中の微生物のネットワークが整うと、
土の中の細かい水分や養分にも手が届くようになり、
それにともない細根も発達していきます。

細根が発達すると樹木上部も比例して成長し、
枝葉を暴れさせずバランスよく茂らせていきます。

一般的には樹木の細根自体が水分や養分を吸い上げると
思われているかもしれませんが、
その先には根っこと共生する菌や、土中で生息する菌がいて
その微生物たち経由で細根に供給される水分や養分の方が
量としても比較にならないほど多いのです。



擁壁際の水脈浸透処理の後に植栽をする場所には
樹木がそこで下に根を張りやすくするよう、
下地を耕しながら竹炭、籾殻薫炭を混ぜ合わせます。

また下地の中にも縦穴を穿ち竹炭を埋め、炭柱とします。

その上に稲わらと炭をまき、敷葉工法で土をかぶせ
その上に樹木の鉢を置いた状態です。

高田造園では植栽といえども一般的に行う、
穴を掘って樹木の鉢を入れて埋め戻すのではなく、
下地を撹拌しその上に樹木の鉢を置いて土を覆土する方法です。

「植木鉢を地面に置いておいたら気づいたら下の水抜き穴から
 根っこが出て地面に根を張って取れなくなっていた。

 それを放っておいたらさらにどんどん
 木として成長してしまった。」

そういう経験をされた方も多いのではないかと思います。

樹木は下地に根を張れば、後は菌との共生の中で
水と空気を求め根も発達していきます。

また地面よりも高い位置に植えることになるので
表層に水や空気が滞ることもありません。

埋め戻す土は客土する黒土だけではなく、
現場にもともとあった溝掘りして出た土を半々ぐらいに混ぜ合わせ、
さらに菌が絡みやすいよう薫炭を配合します。

あくまで現場で出た土は運び出さず、
その土地の情報としてその土地に還す。

擁壁際での水脈整備作業においても、
現場にもともと主のように鎮座しているカシの剪定枝を
混ぜ合わせています。

その場のものはできるだけ持ち出さず、
その場の情報として還す。

これは高田造園のポリシーの一つです。

全部が全部100%そうするのは不可能かもしれませんが
造園という仕事は、工夫次第で循環型で仕事をしていける
業種の一つです。

リユースとしてゴミとして扱わないことで
処分するものを増やさない。

またその土地の情報として還元する。

自分の感覚の中にもこの感覚が染み込んでいくよう
修行期間中には繰り返し思い起こそうと思います。

今回は写真をゆっくり撮れる余裕がなく
実際の写真が少なく申し訳ありませんが、
その後、二日目の作業で覆土し、植栽マウンドの周りにも
縦穴、溝堀を施し有機物処理を施し、
先週の仙台の仕事を終え戻ってまいりました。

また今週後半にお伺いするまで体力を回復させつつ、
千葉での手入れでお待たせしておりますお客様宅にも
お伺いさせていただきます。

寒いぐらいの涼しい梅雨が一転、
酷暑猛暑と予想されそうな夏がもう直、到来しそうです。

皆様、体調管理には十分に留意され、お過ごしくださいませ。


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2019年6月16日 日曜日

息を吹き返す

こんにちは。
高田造園の稲村です。

関東では7日に梅雨入りをし、ブログを書いている時も天気は曇りで、そんな空模様の外を時折眺めながらブログを書いておりました。
外作業が基本的な造園業としては、作業効率が落ちたりと仕事に影響がでてくるため、毎日天気予報に敏感になり頭を悩まさせられる時期です。
しかし、梅雨の時期があるからこそ日本の環境が保たたれており、自分たちの食生活が守られているのであると考えると、梅雨入りは喜ばしい報告なのではないかと思います。また、僕たちは植物があるからこそ仕事ができているわけで、植物にとって「恵みの雨」をもたらしてくれる梅雨には余計に感謝しなければいけないのかもしれませんね(´▽`)

そして、「水」つながりで
今月、期間書籍「自然栽培」の6月号が発売されました。
毎回面白いテーマで定期的に購読させて頂いていたのですが、今回のテーマが「水」と言うことでした。
水が循環するということはどれだけ重要なことなのか、それによってどんな恩恵がもたらされるのかなど、とにかく「水」を考える上でとても勉強になる本でした。
また、今回の「水」に関しての高田親方のお話も含まれているので、ぜひ読んでください。





さて、今回のタイトルは「息を吹き返す」と先輩方を見習って少しだけタイトルをかっこよくしてみたのですが、僕の場合まだタイトルと内容に若干差が出てきてしまうかもしれないので、その点はご了承ください。
先月竣工したT邸のお宅は、雄大な筑波山の麓にあり、お庭には、その筑波石が用いられた昔からある空積みの石積み擁壁が各所にあり、周辺のお宅を見ても同じように石積みの擁壁が見られました。
昔の人は、その土地にあるものを上手く使いながらその土地の造作を行い、それが農業技術の一つとして誰もがやっていたと考えると、本当に驚かされますね。
そして今回はこの元からあったお庭を、環境改善を行いながら改修を行っていくというものでした。



工事の初期段階では、石積みが所々で崩れていたり、階段では水の流れ道ができており、土の表面もむき出しの状態でした。
水路には多量の泥が詰まっており、水の流れも停滞していたため、その泥さらいと、等間隔に縦穴を開け土中の空気と水の循環を図りました。
すると掘った直後に石積みの間からは多量の水が流れ出し、泥さらいを行うだけで流量にはかなりの差が出ました。



石積みの修復には、裏込め石の間に藁と高田造園には欠かせない竹炭を挟み込みました。



石積みの修復が終わるとその上にカシなどの常緑樹とポットで育てたコナラなどの高木になる落葉樹の植栽をしました。
呼吸する石積みの近くに植栽をすることで、菌糸が石積みの方へ根っこを誘導し安定した石積みになるようにします。



5月でも気温は高く休憩中はここが特等席でした。
石積みが呼吸をちゃんとしているとひんやりとした冷たい風が流れています。
まるで自然の冷房機でした。



空積みで積んである石積みについたコケの様子



練積みで積んである石積みについたコケの様子

空積みと練積みではコケの状態にもはっきりとした違いがでます。
空積みの方はコケがみずみずしく元気ですが、練積みの方はコケが乾燥していて元気もありません。
これを見ていると、大地の呼吸がいかに大切であり、植物などに与える影響が大きいかがわかります。



石積みの間から出てきた杉の実生です。
まだ小さく健気ですが、この杉が大きくなり石積みを守っていってくれることを願います(^^)



今回植栽した樹木たちもしっかりと溶け込んでいます。
ちゃんとこの環境の仲間に入れてもらい、元気に生長してくれますように。



階段は石を組み直し、人が良く通る導線にはアプローチがしやすく、踏圧しないように大谷石を敷きました。
また、土がむき出しの部分にはウッドチップをまきしっかりと土を養生します。
空気感が変わり優しい雰囲気になりました。

昔の人はその土地に住むことでその土地の環境が良くなる造作をしっかりと行ってきました。そして今僕たちがそこに少し手を加えてきっかけを作るだけで、すぐにでも環境はよくなろうと動き出し、改善されていくのだなと思いました。
これからもこうした変化を沢山楽しみながら励んでいきます。

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2019年4月30日 火曜日

気淑く風和ぐ晴天に

スタッフブログをご覧いただいている皆様、ご無沙汰しております。高田造園の石井です!

毎日の日差しを浴びて、植物たちが芽を吹かせ、緑を広げるこの時期・・
ぷっくりと膨らんだ冬芽が、待ち侘びた毎日の陽気に著しく成長してのびのびと花や葉を広げていくさまはもはや神々しく、植物に携わる職業の私達にとっては、植物たちから最も元気をもらえる時期といってもよいでしょう!自然と気持ちも高揚します!
そうです、今回は、もっとも生命力に身を輝かせるこの時期の草木たちについて、お話ししたいと思います!



身近な木々たちを改めて眺めたいと思い、休日にカメラを持って事務所へ。誰もいない昼の事務所はなかなかに新鮮です。
ほぼ毎日来てはいるものの、こうしてゆっくりじっくり、近くから遠くから植物たちを観察すると、仕事に追われ心身が忙しない時には気づくことのできない植物の姿を見、想いを馳せることができます。



事務所のお庭へ。庭門を一歩くぐるといきなり雑木林に足を踏み入れたかのよう。
ゆらゆら揺れる木漏れ日に照らされた草木たちが美しいです。



いつもお庭を見守ってくれているお地蔵さんも、心なしかいつもよりほくほくとした表情をしているような。



野点もできるようにと配された四阿。少し背伸びして屋根をみると・・



こんなところにきれいな苔が!この苔にとっては落ち葉降り積もる林床より多孔質の屋根材の上のほうが居心地がよかったのかもしれませんね。



クヌギの花柄や小枝の下から、苔も可愛い新芽を懸命に伸ばしています。



用事もないのに事務所に入って、窓から蹲踞を見ます。一番の特等席ですね。
手入れをほとんどしないためどんどん逞しくなった貫禄のあるクヌギの幹と、縫うように光を求めてさらりと横に流れるモミジの枝ぶりが相まって絶妙の景色。



お庭を出て、駐車場を挟んで向かい、僕が高田造園に来てから二年間住んでいた囲炉裏小屋・・(今は囲炉裏はありませんが・・)
すっかり新緑に抱かれて、吹き抜ける風が心地いいです。



囲炉裏小屋横に置かれたポット苗の、コナラの新芽。私たちが庭づくりで一番使う樹木です。
事務所に根付いている大きな成木のコナラはもう新芽を固まらせつつありますが、ポットに植えたばかりの苗はまだ芽を膨らませるのに必死。
私は、この新芽の出たばかりの時期のコナラの姿が一番愛おしいと感じます!



小さな新芽に広がる銀色のトライコーム(毛)が樹木全体にちりばめられる様相は、神秘的ですらあります。
コナラはほかの落葉樹に比較して若干芽吹きの時期が遅いです。
このふわふわの毛布のような毛に包まれているところから思うに、少し寒がり屋さんなのかもしれませんね。



倉庫横のこの木々たちは、私が入社した四年前は2mから2.5mほどの背丈でした。
サクラ、クヌギ、マテバシイ、シイノキが競い合い守りあい、もう倍以上に伸びている樹木も・・



この時期はコナラ以外でも新芽の観察が面白く、接写ばかりになってしまいますが・・
これは、今にも開きそうなマテバシイの新芽ですね。
若干赤みがかかった逞しいさまは、あれ、どこかで見た食べ物のような・・



こちらもよくお庭造りで使います、マテバシイと同じどんぐりの常緑樹、カシの新芽。
ちっちゃい葉っぱが赤ちゃんのようでほんとにかわいらしいです。
マテバシイやカシ、ベニカナメモチなど、特に常緑樹の新芽は赤いものが多いと感じます。これは、組織が軟弱な新芽を紫外線から守るため、それを吸収するカロチノイドやアントシアンなど赤や黄色、橙を発色する成分が新葉に多く含まれるからなんだそう。
コナラの新芽といい、その場で生きようと生態を適用させてゆく植物たちの進化の過程には、舌を巻きます。



冬芽から新芽が芽吹き、陽気とともに新緑を茂らせるこの時期は、さまざまな植物から生命力を感じられるポジティブな季節です。
田植えやお茶摘みの時期でもあり、農の始まる時期でもありますね。

平成最後の快晴の日に、いつもそばで見守ってくれている樹木たちとゆったり対話する時間を設けられたことは、とてもいいリフレッシュになりました。
皆様がこの投稿をご覧になっているころは、新年号である令和の時代が始まっていることと思います。

植物のみならず、鳥たちや虫たち、春に躍動する生命の息吹を感じながら、一つの節目に気持ちを新たに、また、日々を過ごしていきたいと思います。
それでも日によって寒暖差の激しいこの時期、皆様も令和の最初の連休中に体調を崩さぬようお気を付けください。
それでは。

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